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「トウキョウサンショウウオ」救出作戦 [日記]

写真の三日月形の物体、なんだかわかりますか?


カエルの卵のようにも見えますが、じつはこれ「トウキョウサンショウウオ」の卵嚢なんです。
地元でもこれがサンショウウオの卵であることを知らない人間が多いみたいですね。

この見事な三日月、美しいでしょ!? 
カエルが嫌いな人にはショックな物体かもしれませんが・・・。
4歳のとき父親に連れられて遊んだ早春の山で初めて目にしてから、この透明な三日月に心を奪われてしまったのは、山育ちで生き物好きな少年の運命でしょうか。

さて、この「トウキョウサンショウウオ」、毎年この時期の雨が強く降っている晩にちかくの神社の境内にある排水溝に産卵しにやってきます。三日も雨が降らなきゃ乾いてしまう、幅15センチ、深さも15センチ程度の排水溝です。普段は水なんか一滴もないんですよ。30メートルほど下に水の涸れない山清水が滲みだしている手ごろな池があるんだけど、そこでの産卵数はなぜか少ない。

昨晩の雨でやはり排水溝に産卵していました。数にして30個くらいでしょうか。ひとつずつ注意深く拾い集め、下の池に遷してやります。幸い今日は日曜で明るい日中に救出作戦を実行できましたが、時間の取れない年は夜間うすら寂しい境内で小さな灯りをたよりに人魂のように作業します。タイミングの悪い年は干からびて全滅した大量の卵を見ることもあります。また、卵に関心のない人が溝をさらってしまい、人為的に全滅なんてこともありました。

この10年ほど毎年実行してきた秘密作戦ですが、今年は無事完了することができ満足しています。成長したトウキョウサンショウウオを見る機会はめったにありませんが、毎年20~40の卵嚢が見られるので、数は維持されているようです。
いつかここで産卵するサンショウウオの姿を見てみたいと思っていますが、研究者でも難しいらしいので実現しないかもしれませんね。

環境指標種に指定されている「トウキョウサンショウウオ」ですが、産卵地はまだ見つけることができます。僕が今いちばん心配しているのが「アカハライモリ」。この10年でまったく見かけなくなりました。成長すると水から上がり山中で生活するサンショウウオに較べると、同じ両生類でありながらイモリの棲息環境は悪化し続けているのだと思います。

山に登らせてもらったり、きれいな空気を吸いながらサイクリングさせてもらったり、自然の中で遊ばせてもらっている自然の一部としての自分に何ができるか・・・。早春恒例の秘密作戦はなんとか続けなきゃならんと思っています。

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コメント 4

千葉の達人

トウキョウサンショウウオ、初めて聞きました!
カエルの卵は小さい頃によく目にした記憶があるんですが。。
アカハライモリも小さいころ男子がよく獲ってきては女子相手に自慢してたような。。女子のほとんどは怖がっていましたが、私は平気だったなぁ~。
今の小学生はそんなわんぱくな遊び方してないんでしょうかねぇ~。。。。
by 千葉の達人 (2007-03-26 12:59) 

nantaro

千葉の達人さん、こんばんは。我が家の周りではカエルが合唱してます。
昔にくらべると今の子供たちは自然の中より面白いものが家の中にありますからね。身近な自然も少なくなってますし・・・。親が子供を自然の中に連れて行ってあげないと。
千葉の達人さんは結構「おてんばさん」だったんですね!田舎育ちと見た!! あたり?
by nantaro (2007-03-26 20:23) 

chouette

トウキョウサンショウウオの卵初めて見ました。こんなの大量に産みつけられているんですか?親の方は子供の頃、山梨県の丹波山渓谷で1回だけ見たことがあります。
by chouette (2007-03-26 23:02) 

nantaro

Couetteさん
今度見せてあげます。陸に上がる前の幼生なら梅雨明けまで見ることができます。成体は僕も20年近く見ていません。畑を耕していると出てきたりするらしいのですが。
by nantaro (2007-03-26 23:52) 

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